あれれもうすぐですよ

前回おやすみしていた僕です
自劇団の稽古休んで写真撮られに行ってました

この1日のブランクを取り戻すべく
誰よりも早く稽古場に入り
1人黙々と台本とにらめっこする僕。

するといつの間にか皆んなが揃っていました
前回照明をしてくれたクーちゃんは今回は役者として参加してくれます。
いつもカーディガンを肩にかけて胸の前で袖を結んでいるいでたち
の彼女は皆んなからプロデューサーみたいですねと
囃し立てられPと愛称で呼ばれています
最近ではサングラスまでかけてくる始末で
夜中は危ないよと言っても聞く耳を持ってくれません

今回初参加のハイジ君は物静かな好青年です
いつも光の灯らない目でジッとしていますが
いざ稽古が始まると僕の胸を執拗に揉んできます
一体何が彼をそうさせるのか。
僕にはわかりませんがきっと必要に迫られ
仕方なくやっているのだと思います。
この時だけは彼の目にも煌々と光が灯るので
まぁそれもいいかと最近は思っています

そして今回二度目の参加となら熊谷ちゃんは
アイドルのようなポジションで周りに花を咲かせています
どんな時もマスクを忘れない彼女はまるで
ネットアイドルのようだと僕の胸の昂まりを
抑える事が出来ないのです。

そんな個性豊かなメンバーと稽古に勤しむのですが
台本を書き終えた岩橋さんが

ようやく演出に専念できるとばかりに
重さ5キロの例の灰皿を演出席にゴトリと
おきます。

ああ、また始まってしまった。

劇団員達の目から光が無くなります。

訳を知らない成瀬君がいつもの調子で
場をなごましてくれますが

それどころではありません。

無力な僕はそんな光景にただただ泣き
それを遊びに来た福田さんがにこやかに
暖かい目で見守っていたのでした。

だいすけ