blueの時代

はじめまして、あるいはお久しぶりです。
稽古が佳境に差し掛かった辺りで大体ブログに乱入してくる恒例のアイツです。
こんにちは。今回もオリゴ党さんにお邪魔することになりました、出本雅博です。

さてさて、毎回何を書こうかと迷うのですが、今回はタイトルの「あおのじだい」に託けた話でもしましょうか。

「あおのじだい」。青春時代ということでしょうか?青春を広辞苑で調べてみると、「年の若い時代。人生の春にたとえられる時期」とありました。
若い頃・・・何をしていたでしょうか。友人と遊んだり、芝居してみたり・・・何だか今と余り変わりないようです。

大学生の頃も演劇部に入っておりまして、その時の劇団が「blue」という名前でした。学生時代の思い出はほとんどここでした。キャンパスが少々離れた所にあったので、他大学との交流もなく、専ら学内の、購買室の上の小さな部屋で公演を行っていました。ちゃんとしたコーチもおらず、先輩から後輩へと口伝えで教えていくような、そんな劇団でした。

大学を卒業して、就職していた頃、その時のメンバーが「劇団立ち上げたんで一緒にやらんか?」と誘ってきました。紆余曲折あって、仕事をやめ、その劇団に入り、後に劇団は解散し、フリーとして役者を続けています。大学を卒業した時点で役者人生は幕引きだと思ってましたから、世の中わからないものです。


風の便りでは、劇団blueは廃部になったと聞きました。大学の部活なんてモノは4年もすれば中身がほぼ総取っ替えになるので仕方がないと言えば仕方のないことです。

ついでに、久々に自分の大学のHP見たら、自分の学部も学科もなくなっていました。というより、名前が変わっていました。それどころか来年から大学の名前までも変わると知りました。
15年はイロイロと変わるのに十分な時間でした。

私は、どれだけ変わったのかわかりません。
ただ、その時の「blueの時代」があったからこそ、今も芝居を続けられているのは間違いないようです。

今回の「あおのじだい」。そんな気持ちをちょっぴりと持ちながら演じております。

出本 雅博